30代後半・女性・障害年金(死亡事故・示談交渉)
1 交通事故の死亡事案の解決例
交通事故の死亡事案の解決例の一部を紹介いたします。
プライバシーに配慮して、紹介いたします。
(1)注意点〜死亡による逸失利益等
本件は、令和2年3月31日までに発生した交通事故の死亡事案です。
令和2年4月1日以降に発生した交通事故の死亡事案は、法改正により、以前の事案より、死亡による逸失利益が高額になる等の違いが生じますので、ご注意ください。特に、若い方ほど、以前の事案より、死亡による逸失利益は高額になります。
(2)注意点〜死亡慰謝料
本件は、平成27年までに発生した交通事故の死亡事案です。
平成28年以降に発生した交通事故の死亡事案は、死亡慰謝料の裁判・弁護士基準(赤い本基準)の金額(2000万円〜2500万円)が、以前の事案(2000万円〜2200万円)より、高額になっていますので、ご注意ください。
2 事案の概要
被害者 | 30代後半、女性、障害年金 |
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依頼者 | お母様、ご兄弟 |
交通事故地 | 関東地方 |
依頼時期 | (刑事)加害者の刑事処分(罰金処分)後。(民事)任意保険会社の示談額提示後 |
任意保険会社の 示談提示額 | 約2900万円 |
3 民事手続き
示談交渉
解決:示談
解決期間(示談交渉開始から解決まで):約3か月
死亡による逸失利益(家事労働):約1400万円
障害者で、独身で、ご兄弟と同居されていたため、妻としての主婦ではありませんでしたが、同居のご兄弟のために家事労働をしていたと主張して、約1400万円を獲得しました。
死亡による逸失利益について、詳しくは、「死亡による逸失利益」をご覧ください。
死亡による逸失利益(障害年金):約700万円
障害者として障害年金を受給していたため、裁判・弁護士基準通り、約700万円を獲得しました。
死亡による逸失利益(障害年金)について、詳しくは、「死亡による逸失利益(年金収入)」をご覧ください。
死亡慰謝料(本人及び近親者の総額):約2000万円
裁判・弁護士基準通り、約2000万円を獲得しました。
死亡慰謝料について、詳しくは、「死亡慰謝料」をご覧ください。
葬儀関係費用:約70万円(実費)
葬儀関係費用について、詳しくは、「葬儀関係費用(死亡事故)」をご覧ください。
過失割合(被害者:加害者):10:90
任意保険会社は15:85を主張しましたが、10:90を獲得しました。
獲得総額:約3600万円
任意保険会社の示談提示額から増額させた金額:約700万円