「誰が」損害賠償請求できるか
1 「誰が」損害賠償請求できるか
交通事故の損害賠償請求事件において、損害賠償請求できるのは、原則として、損害(被害)を受けた被害者になります。
2 交通事故の死亡事案
(1)相続人
但し、交通事故の死亡事案の場合、被害者は死亡していますので、損害賠償請求できるのは、被害者の相続人になります。
誰が相続人となるかにつきましては、詳しくは、「相続人の範囲等(死亡事故)」をご覧ください。
交通事故の死亡事案における実務では、損害の大半が、被害者に発生し、これを相続人が相続する構成が採られています。
(2)近親者の固有の死亡慰謝料請求
また、交通事故の死亡事案の場合、被害者の近親者は、固有の死亡慰謝料を請求することができます。
相続人は、固有の死亡慰謝料も請求できることが多いですが、できない場合もあり、他方、相続人でなくても、固有の死亡慰謝料を請求できる場合があります。
誰が固有の死亡慰謝料を請求できるかにつきましては、詳しくは、「近親者の固有の死亡慰謝料請求」をご覧ください。